ザ・マネーゲームから脱出する法 ロバート・シャインフェルド 著

「ザ・マネーゲーム」から脱出する法
ロバート・シャインフェルド 著、本田健 訳

この世界は幻想、ホログラムに過ぎない

世界的に有名な人材派遣会社「マンパワー」創業者の孫…というとなんか凄そうですが、
創業者ではなく孫にあたるロバート・シャインフェルドという人が書いた、
「ザ・マネーゲームから脱出する法」という本。

この本によると、
「この世界は自分が作り出した幻想であり、ホログラムに過ぎない。
この世界を作った自分は完璧である。
そこであえて不自由なこの世界の自分を通して、苦労を楽しんでいる。」
という前提があります。

哲学のなかにこのような理論があったような感じです。
この世界は一種のシミュレーションであると仮定できる、などなど。

こういった世界観を前提とすると、自分がこの世界の細かいところまで全て作り上げている。
だから本当はすごく偉大で完璧なんだ!わざと制限をつけて、苦労を楽しんでいる、
ということになるようです。面白い考え方です。

そしてこの本には、【本来の万能の力を取戻す方法】まで書いてあります。

この世界に隠された「本当の力」を取り戻せ

本来が自分が楽しむために作った世界なわけですから、元々持っていた力も取り戻せるはず。
しかしその力を取り戻す時には「試練」が用意されています。
つまり、「苦しくて近寄りがたいことに近くに力が隠されている」ということです。

この世界が作られた理由を考えれば、当然そのようになります。
困難に遭わなければ、この世界での制限付き能力を楽しめないわけですから。
…ということは、困難や近寄り難い事は、自分がわざわざ用意したイベントという事です。

そんなバカな。でも、そういうことになります。

現実生活に当てはめてみると…

銀行の残高が減っていくことや仕事がなくなることに対する不安感や焦燥感、
体調不良やアクシデントで寝込むこと、
そしてそれが最悪のタイミングでやってくること、
これら全て、自分の意志で引き起こしている!ということです。

これは問題解決思考の1つとしても活用できそうです。
むしろこの本の考え方が原型かもしれませんね。

この本に書かれている考え方や「プロセス」に取り組むことで、
次に何をすべきかがわかるようになるんです。

確かに問題解決にもなりますが、この本のテーマとしてはそれを超越している。
随分とぶっ飛んだテーマの本です。

お金の問題をも超越し得る

マネーゲームから脱出する法、というのは、実際に読んでみると嘘ではないのですが、
お金のことも瑣末に思えるほどスケールの大きな話です。

確かに自分の本来の力を取り戻したら、お金なんか好きに増やしたりできそう。
というか、この世界自体が自分の作品なわけだから、もうどうにでもなる。
なんというか、現実離れしているというか、現実を超越しているというか。

この本のいう通りに生き始めたとしたら、ある意味悟りの境地に至りそうです。
そこまで行かないにしても、自分はこの世界を作った全能の創造者なのだ、という
認識を真に深く納得させられたとしたら、今感じている困難さなども全てを
楽しむというか味わい尽くすことで、主体的な人生になりそうです。

ただ、この本を読んで何も得られない、アホなこと言ってるアヤシイ本だ、と
切り捨ててしまう人も多そうです。
読む人を選ぶ、そんな本でもあります。