月収18万の派遣社員だった私が、「好きなこと」×「SNS」で年収2000万になれた37の方法 プチプラのあや著

自己啓発・ノウハウ系

月収18万の派遣社員だった私が、「好きなこと」×「SNS」で年収2000万になれた37の方法

「好きなこと」に突き抜けるタイプの成功ノウハウ

本書はプチプラ界隈でのコーディネートの第一人者とされる「プチプラのあや」さんが書かれた本とのことでした。

私もこうして好きなことを愚直に毎日繰り返しているだけではなく、そこから結果を生み出すことを考えねばならないと思い、本書を手に取りました。

タイトルにある通り、「SNS」の使い方にもやり方があるのだろうという漠然とした期待を持ちつつ読み始めた一冊です。

本書を読んで感じたことは、やはりこのように飛び抜けた結果を出す人のマインドは、基本的に不屈の精神を兼ね備えているということでした。

プチプラのあやさんのように地道にコツコツと積み上げてきた人というのは、必ずしもずば抜けた才能や恵まれた環境があったわけではありません。

そして著者自身は、自分のことをなんの取り柄もない平凡な人間である、という自己認識を持っていることがほとんどです。

しかしこの手の本を何冊か読んでいる中で思ったのは、一定の成功を収めることができる人は、コツコツ地道に続けることができる人だということ。

それは本当に好きなことに集中して、(第三者的に見て)それこそ生半可なものではない全力集中を長期間にわたって継続できる人なのだということです。

好きなことなら他のことよりも比較的続けやすいとは思いますが、それ自体が目的となるほどの自分の中での価値感との合致があって初めて凡人にも続けられるのかなと思いました。

だからと言って本書の方法が無駄かというとそんなことはなく、逆説的ですがやはり誰でも真似できうる方法でもあるのです。このコツコツ地道に積み上げる、という方法は。

なんと言えばいいのか、誰でも続けさえすれば一定の成果は出すことができるんです。

それは多くの成功者と言われる人たちが口を揃えて言っています。

しかしそれを続けることができないのがその他大勢の人々です(私含めて)。

楽に成果を得る方法を求めがちですが…

そういった現実を受け止め、その上で挑戦し、挫折し、それでもなお再び取り組み始めて…というプロセスを繰り返しながら、いつかたまたま長く続いたタイミングで大きな成果を得る、そんな風に捉えておく姿勢が大切なのではないかなとも考えられます。

こういう本を読む時って、もしかしたら自分にも手軽に、比較的短時間に、一定以上の成果が得られる方法がわかるかもしれない、なんて期待を持ちながら読んでしまうものです。

その分、実際に行動に移した時の成果の出なさ加減に余計にショックを受けてしまい、お手本との大きなギャップに圧倒されてしまうのです。

ならばこうした本の内容を踏まえて、まずはその大きくて絶望的なギャップがあることを認識したところをスタートラインだと思えばいいのです。

そして、その上でこういう本にあるような人も最初は私たち凡人と同じだった、という事実を認識し、少しでも自分にも可能性があるという実感を感じ、自分が取り組んでいるものの結果が得られる期待を持てるようにするのが本の使い方だと言えるのです。

これまで私もこの手の本をたくさん読み散らかしてきてしまいました。

読むたびに瞬間的に元気になり、そしてすぐ挫折する。

もはや昔読んだ同系統の本なんて覚えてすらいません。

ビジネス書が現実逃避の清涼剤のようなものとして消費されると揶揄されるのも頷けます。

ビジネス書を読む目的はさまざまですが、多くの人が自分もその著者のような成功を手にしたいと考えて読んでいるのではないでしょうか。

で、あるならば、読んで満足するだけではなくて、その本から得た教訓を活かし、自分流の成功法則の確立へと役立てるべきだと思います。

そのための第一歩が、著者と自分のギャップを知ること、そして次にスタートは著者も自分も一緒だったと認識すること。

そして三つ目が、著者のような成功を得るために行動を開始すること。

自分の描くゴールへと続く道がしっかり認識できた時、その行動は確実にゴールへと向かう正規ルートとなります。

その正規ルートの地図とするのが、このような本の真の使い道なのだと、私は本書を読むことでついに気づくことができました。

 

ビジネス書活用の例題として

この手の本は表紙やタイトルに非常にキャッチーなデザインや文言を散りばめてきます。

それはインパクトのある見た目をすることで手に取ってもらうためです。

ほぼ毎日数百冊と出版されている現在、とにかく目立たなければすぐに引き上げられてしまいます。

新刊書店を定期的に回っていると、近年は特に本書のようなタイトルが文章になっている本や耳障りのよいキーワードが散りばめられている本を頻繁に目にします。

やや食傷気味と言っても過言ではないでしょう。

これだけ同じような本が出ているということは、それだけ人々がこの手の本を求めているということであり、同時にいわゆる成功を手にした人が全然いないということにもなります。

じゃあこういった本を読んでも意味がないのかというと、そうでもないわけで。

こういう本を読んだあとに、では自分はどうやってこの本の知識を活かして、「自分なりの成功」を手にするのか?という一歩踏み込んだ考察が大切になります。

そして本書は成功の基本形とも言える(私が勝手に言っています)、好きなことを軸に収入を得る方法が載っているのです。しかもSNSというお手軽ツールを利用するという方法つき。

だからこそ私も気づいたのかもしれませんが、肝になるのはまず「自分が熱中できること(=好きなことであることが多い)」、次に「実行に労力がかからないこと」の二点ということになります。

そしてその事例としてのプチプラのあやさんの方法です、という解釈をして、自分のリソースとしてストックしておく。

そんな姿勢でこのような本を読んで自分の糧としていくのがいいのではないかと思うのです。

これからビジネス書を読まれる方に置かれては、そんな風に自分に当てはめるための例題だと思って読んでみるのもいいのかもしれませんね。

 

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