BASHAR×Naokiman Show 望む未来へ舵を切れ!
都市伝説系のYouTuberとバシャールの対談本
若者の間では有名らしい、都市伝説系のYouTuberであるNaokiman Showという方が、バシャールという宇宙人(?)と対談をし、その記録を本にしたのが本書。
都市伝説とか宇宙人とかが好きな人は楽しめるでしょう、という本です。
私も息抜きがてら都市伝説的なYouTubeを眺めたり聞き流したりしますが、今回わざわざ本を購入したのには、バシャールという存在が語る思想が自分の生き方にも良い影響を与えうるのでは、と思ったからです。
バシャール自体はこの筋に詳しい人たちにとってはかなり前から知られた存在ので、ワクワクしたことを追求し、自分らしい人生を生きていきましょう的なことを言っています(そのように私は理解していますが、ザックリなので違ったらすみません)。
そんなこんなで常識的な人なら眉唾物なお話ではあるのですが、今回は都市伝説や陰謀論的なことを紹介しつつもそこを深堀していく動画を投稿しているNaokimanという方が、自己啓発の代表的存在でもあるバシャールとの対談をするということに興味を惹かれました。
バシャールについての本や他の人との対談本もたくさん出版されており私も何冊か読んでいますが、これまでバシャールの思想を広める意図というか、バシャール大好き人間が対談しているので、同じような視点からの対談だなあと感じていました。
ここでYouTuberという、すでにワクワクすることを軸にして生きているであろう人が対談をするとしたら、また違った切り口での内容になるのではないか?
そういう期待を持ってしまったがために、このいわゆる眉唾物の範疇に含まれるであろうバシャールとNaokimanの対談本を買うことにいたしました。
まあ、読んだら読んだで面白いんですけどね。
嘘だったとしても信じてみる価値はある
バシャールに限らず他の「外の世界」といいますか、私たちがこの肉体を通じて認知できる世界の範囲外のことを説明しようとするもの全般に共通するのですが、それが自分の人生に役立ちそうならどんどん取り入れるのが良いと思うのです。
よく「パスカルの賭け」が例に出されるのですが、神がいると信じている者が死んだ後、死後の世界がなかったとしても、今生きている人生は敬虔に真摯に生きようとするから、神は存在すると信じていた方がお得だ、というような考え方です。
死んだ後のことや認識できない世界のことは、いくら議論したところで答えが出ないし結果を確認することも証明することもできないんだから考えるのをやめろ、と言ったカントの言う通りなのです。
でもやっぱり人間にとって肉体の死というのは誰もが必ず迎えるもので、自分の存在が一旦そこで切れてしまう、終わってしまい存在しなくなる、という恐怖が、どうしてもその先の世界のことを考えようとしてしまいます。
そのせいで今生きている人生自体が破綻するようでは困るのですが、そこで神の存在やバシャールが言うように光の存在に近づく(=次元が上がる)ようなことがあると仮定するとすれば、現在の人生にも意味がもたらされてより良い人生を目指すようになるのです。
バシャールが言うように、自分が望むものを引き寄せて自分の人生をしっかり生きていくことは、ワクワクすることをするようにすればいいのだ、ということが本当だと仮定したら、私の感覚ではとても楽しくて最高の人生だなあと思うのです。
ただ、地球人は「制限マスター」と呼ばれるほど自分に制限をかけまくっている存在でもあり、なかなか本来の自分の能力を使う(=ワクワクすることをする)ことに踏み出せずにいるとも言っています。
かつての自分を思い返せば、確かに不本意な状態で勤務し続ける会社員でいる時には、仕事をやめて収入はどうしようとか、色々心配になって動けいない状態にありました。
それでも少しずつ自分の本音を明らかにし、それをできる範囲で実行し続けているうちに、自分が望んでいないもの(=会社員として縛られること。会社員が向いている人もいるかもしれません)から離れずにはいられなくなってきました。
そう言う状態で勤務を続けていても、その場を仕切る人(社長やオーナー)からは風紀を乱すケシカラン奴として映り、社内で結果を出していたとしても何かにつけて叱責されることになるのです。
当時はただ自分の存在を否定され、人格を攻撃されて消耗していたように感じましたが、そうした刺激は実は次のステージにもう良い加減進みなさいという強制的な力だったのかもしれないなあと解釈できるようになってきます。
そんな自分に都合のいいような解釈をして…なんて言われますが、ただ起こった事実(私が理不尽に人前で叱責されて退職することになる)を変えることはできません。
でもネガティブな受け取りかたをしたままではなくて、それを自分らしい人生を歩むためのきっかけとして利用するためには、このような解釈の変更をするのが大切だとも言えます。
バシャールが本書で言っているのは、「本当の自分と合致していない波動にしがみつくのをやめればいい」ということです。
かつて入社した時などは自分と会社の波動が合っているから入社しているのでしょう。
その後、私にも会社も様々な経験を積み、波動が少しずつ変わっていきます。
そして今回の例では、私がよりワクワクした人生を生きたいと望んだために、従来社会で支配的だった価値感とのズレが生じ、それでも「合致しない波動にしがみつく」のをやめない私を引き離したのだ…という風に言うことができます。
この本を読んでみたことで、これまで動画やネット上の記事でバシャールに関する知識を得ていたのに比べて、なんだかより深く自分の生きていく道に関する軸が定まったような感覚を得ています。
従来の考え方からしたら、なんの後ろ盾もない、収入のあてもない状態でよく好きなことをするために飛び出したね、って思われるのが必至です。
そのくらい無謀な状態でスタートしています。
さらに言えば自分が本当にワクワクするものはいったいなんなのかが明確にわからない状態でもあります。
それでも会社をやめて、11月末でちょうど1年、12ヶ月が経過してしまいます。
会社員として勤務しなくても生きていられた、という今となっては当たり前の状態について、やっと心から「本当のこと」「特別なことではない」と理解することができたのです。
人間、やはり自分で体験してみないと実感が湧かないものですね。
そして退職から1年が経過した後からの生活は、またどうなるのかわかりません。
もう二度と他人の手足となって自分の意思を殺して生きていくなんてことはしたくありませんので、いわゆる「働いたら負け」と思っているニートのようです。
それでもこのまま、会社員として雇われることなく生きていくためにはどうすればいいのか?ということを追求することが、今の私のワクワク要素の1つになっているのかもしれません。
そうだとしたら、今なにをすればいいのかわからない状態も、ちゃんと準備された状態だから、自分が本当に望む状態とはどんなものなのか?を真摯に探求することがフリー2年目を生き抜く条件なのかもしれませんね。
読み終わってみての本の印象について
本自体の内容からはかなり逸脱してしまいましたが、私が本書を読み進める中で考えたことというのは上記のよう無ことです。
この本は単純に都市伝説や宇宙人系の自己啓発本として読み進めても面白く、そして自分の人生をよりよくするための知識が得られるものだと断言できます。
そこから一歩踏み込んでみて、自分の人生に「仮に」当てはめてみるのです。
すると今の状態は自分の望んだ状態は何%くらい含まれているのか?とか、望まない部分はどうすれば減らせるだろうか?などと、より実践的にこの本に書かれている知識を活用することにつながってくるはずです。
ただの娯楽本として消費するも読者の自由ではあります。
私は当初、読み始める前は娯楽本として消費するつもりで買いました(最近、ちょっと息抜きできる読書をしていなかったので)。
でも実際に読んでみたら、なんだか心の深いところからインスパイアされるような気がしてきて、思わず自分の人生や今の状態を確かめながら読み進めるようになっていました。
読むだけでそういう状態に誘導されるように書かれているのかもしれません。
そうでなかったとしても、ぜひ本書を手に取られた方は「自分の人生はワクワクしたことに満ちているか?」「自分の能力はしっかりいかせているか?」などと自問しながら読み進めてみてください。
きっと第三の目が開いてくる感覚が実感できるはずです(自分の生きる道が確信できるような感覚、とも言えますね)。