人に強くなる極意 佐藤優 著

人に強くなる極意

佐藤優 著

生易しい理屈ではない、凄みさえ感じる著書

元・外務省主任分析官の佐藤優さんの著書。
対ロシア外交の最前線で活躍されていましたが、背任および偽計業務妨害容疑で逮捕、
起訴されたことはまだ記憶に新しいと思います。

そんな修羅場を潜り抜けてきた方が語る、対人関係のコツです。

文庫版のAmazonの内容紹介では、

【文庫化にあたって】構造的危機に見舞われている現下の日本では、われわれ一人ひとりが名誉と尊厳を維持しながら生き残っていかなければならない。本書はその方法論が書かれている。
要点としては、何事もタイミングが大切だということになる。われわれは日々、仕事と生活に追われているが、重要なのは、自分にとって最良のタイミングを待つということだ。
『急ぎつつ、待つ』。このことの重要性が、本書で私が伝えたかった核心的メッセージである。

ということが書いてありました。

この方自身については賛否両論あるようですが、書いている本の内容そのものは、
ブラック企業という私にとっての修羅場を切り抜けるためには有効だと思えました。

ギリギリの駆け引き、その交渉術

国同士の交渉では、一つのミスが戦争になり兼ねない究極の駆け引きとなります。
そんなギリギリの最前線で培った交渉術を基に、
どんな相手にもぶれない、びびらない方法を伝授してくれます。

そして、「本当にびびるべき相手」についての言及もあります。
びびるべき相手がいる。まさに蛮勇は身を滅ぼす、です。

自分の実力と相手の実力を正確に捉え、ビビるべき相手にはしっかり恐れをもつ。
恐れとは、そもそも自らを危険から回避させるためにあるものです。
生理反応といってもいいくらいです。

それを無理やり乗り越えようなんていう考え方は、平和ボケの弊害かなと思います。
臆病者の言い訳みたいに聞こえますが、本当に危険な場面ではそうなります。

この本が対象とする人

この本に書いてあることは、対人関係からは逃れられない現代社会に生きる人すべてに
対して有効な考え方とも言えます。
しかし著者によると、これから社会を担う若い人に向けて書いた、とあります。

今の若い世代(20代、30代)は、生まれた時から不況であり、
基本的に自助努力によって生きていくことが当たり前となっています。

ただ、頑張っても報われないと思いがちなところもあるので、
こうした対人関係スキルを学び、自分の望む現実を作り上げる時に支えにしてほしいと
そんなふうに思います。

結局、何かを為すには人とのコミュニケーションが基本です。

そういったありふれた日常場面でも、この
「人に強くなる極意」
を活用し、自分らしさを発揮していってほしいものです。

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