未来を動かす バシャール×安藤美冬

2017年のバシャールと著者の対談本

バシャールという、その筋の人たちにはとても有名な存在と、著者が日本人という立場からインタビューした内容を記録したのが本書。

ワクワクすることを追求するとか制約から自由への変容などといった、ここ最近ではよく目にする新しい価値観についての大本の発信源たるバシャールの主張を知ることができる一冊でもありました。

私はこれまでバシャールという存在自体は聞いたことはあるけれど実際に何を言っている人なのかはよく知りませんでした(実際には”人”ですらないようですが)。

ダリル・アンカという人物のチャネリングを通して、バシャールの意思が言葉を伝えている、という設定(?)のようです。

良さそうに見えるけど、遊んでいるようにも見える

これもバシャールのいうことを自分なりに受け止めて、よりよい生き生きした人生を歩むために活かしていくというのが良いとは思うのですが、なんだかよくわからない存在の言うことなんて聞けないね、と言う人もいると思います。

なんでかといえばバシャールが言っていることは、社会通念上、実行に移すにはかなりの勇気が要ることだからです。

例えば「ワクワクすること」が、今の人生で達成すべき義務につながるミッションである、というようなことがあります。

人間、だれしも無性にワクワクして、それをやっている時には無我夢中で取り組めると言うものがあったりするものです。

しかし仕事や家族の世話などを脇においてまでそのワクワクすることに専念することは、かなり難易度の高いことです。

そしてワクワクを追求しないことを正当化するために「遊んでいる場合ではない」「仕事をしなければ飢えてしまう」などと言います。

ここにバシャールが社会通念上、受け入れるのが難しいと言われる理由があります。

遊びが仕事になっている人もたくさんいる

一方ですでにワクワクすることを仕事として成り立たせている人たちも実在します。

私も実際にそう言う人たちに会って話したりするまでは、そういうことを言ってセミナー料とかを騙しとる詐欺集団かなにかかと思っていました。

そう思っていた当時の私も、いわゆる社会通念上や常識と言うものに縛られており、その常識が自分にとってどう影響しているのか、それはどこまでが根拠があることなのか、自分で考えようともしませんでした。

その後、ワクワクすることを仕事として行って生活している人たちと一緒に過ごすことが増えてきて、いつのまにか自分もそちら側の人間になっていたのです。

今はまだ生活するのに十分という収入ではないのですが、自分がワクワクすることに目を瞑り、日々お金を稼ぐためだけにやっていた仕事をしていた時(経済的に余裕が会った時)に比べたら、主観的な幸福度は雲泥の差で高くなっています。

この状態に飛び込めたのは、やはりバシャールが言うような変容であったり、ワクワクすることが人生のミッションであるということが感覚的にわかってきたからであり、長い時間がかかっています。

だから、このような本を読んでいきなりバシャールのいうような状態に飛び込めるかと言ったら、それは正直かなり難しいのではないかと思います。

そしてバシャールも本の中で、どっちの道を選ぶのかはその人の心の状態や成長の度合いにもよっているようなことを言っています。

実はどちらの道をいくのかは選べるのですが、時の経過とともに少しずつその選択(今いるところから進路変更)することが難しくなってくる、固定化されていくとも言っています。

最近になってワクワクを追い求める人生が認知されて、そういう生き方を選び始める人たちが出てきたのも、自分の意思でワクワクする人生を選ぶ人が増えてきたということなのかもしれません。

生き方は自分で選べる

この本は2017年時点のことが書かれているのですが、少なくとも2050年にはもう両者は完全に分離されて、お互いの存在が認識できなくなるであろうとあります。

自分の知らない価値感や知らない存在は、たとえ目に入っていてもそれと認識できません。

おそらくそのくらい隔絶された状態へとお互いの立場が離れてしまうということでしょう。

どちらが良いのかは、個人個人の価値感によって本当にバラバラです。

私もかつては社会通念上、品行方正で真面目に会社勤めして定年まで我慢して勤めることが目指すべき自分の人生だと思っていました。

しかしワクワクすることを追求してもいいんだ、という価値感を知ったことによって、自分の生きる道はそっちでははいということも感じました。

そしていろいろ苦労した挙句、やっとワクワクすることを追求して生きていく道へと踏み出すことができたのです。

こちら側に来る過程で、やはりワクワクを追い求めるなんで冒険的な生き方は嫌だと言って離れていった人たちもたくさん見てきました。

その後彼らがどうなったかはもう知る由もありませんが、その時点では少なくともワクワクを追い求める生き方ではない方を選びたいと思ったのでしょう。

このように全員がワクワクを追い求める生き方を望むわけではないんだ、ということを知った上で自分の人生について、よりよく生き切るために本書のような知識を活かしていくことが大切なのだと思っています。