NHKから国民を守る党 立花孝志かく闘えり 【NHKから国民を守る党・党首】立花孝志 著

宗教・思想・哲学

政治の腐敗原因を絶った唯一の(元)政治家

「NHKをぶっ壊す!」という印象的なフレーズで日本中の話題となった、
NHKから国民を守る党党首、立花孝志氏。

初めてこの人物を知った時、またすごいイロモノが出てきたものだと思ったのが懐かしい。

しかし私は個人的にこの放送局に対して思うところが大いにあるので、まさに党名に惹かれて
自らの一票を当時た覚えがある。

そんな立花氏だが、彼のYouTubeチャンネルを見ていると、どうやら現職のどの政治家よりも
真っ当なものの考え方をしているように感じた。

みんな政治家なんてそんなもんだろう、と思っていたが、この人物の選挙の戦い方は
ほとんどお金を使わない=支持者への利益誘導が不要、という形になっていた。

政治が腐っていくのは支持母体に対する利益誘導、既得権益の維持のためであると、
少なくない人が理解していると思う。

そうは言っても自分の利益をみすみす手放すようなお人好しでは生きていけない。
皆、見て見ぬ振りをしている。その結果が現在の世の中である。

そんな閉塞感、正直者がバカを見る社会を、この人は変えることができるかもしれない。

いささか私自身も無責任とは思うが、票を投じてからこの人物のやろうとしていることが
理解できるようになってきた。

 

NHKはやっぱりヤバい

見たことも聞いたこともない、政見放送ではなんかふざけているような放送をしている
党であっても、思わず投票せずには居れなかった理由。

それは(金額こそ少ないが)、理解不能で理不尽、半ば嘘をつかれて強制的に契約を
結ばされたモヤモヤ感が非常に強く脳裏に刻まれていたからだ。

 

私自身、テレビもパソコンも持っていない一人暮らし時代、実に不本意な、
半ば脅しのような方法で実態のない契約をさせられた記憶があった。

そもそも大学の頃からテレビを見る習慣がなくなり、そのまま過ごしてきたわけだが、
ワンセグが受信できる事を知らずにAndroidスマホを使っていたことがあった。

NHKから委託された集金人が来て初めて、自分のスマホでワンセグが見られる事を知った程。

受信設備を「設置」していない(持ち歩いている)、フルセグ契約と同じ料金(ワンセグは
受信の質が悪い)、アンテナないのに衛星契約まで迫ってくる(これは断った)という、
後に立花氏の発する情報を得て納得するような事態に、自分も遭遇したことがあった。

当時の自分としては突然、夜の9時半過ぎに家に来て、法律違反で訴訟になるとか言われて、
そもそも見てない時代遅れのテレビなどというメディアの放送内容を、
スマホのちっちゃい画面で見られる状態にあるから、という理由でお金を毟り取っていった
NHKが許せない心境にあった。

集金人が帰った後、すぐにワンセグ未対応のスマホ機種を調べ、iPhoneしかないとわかり、
翌日すぐにiPhone5sに機種変更し(機種変更代はNHK受信料の2年分くらいになった)、
NHKの営業所へ契約解除の連絡を入れた。

ものぐさな私が即応したという、この事実からも、自分で振り返ってもかなり腹が立って
いたんだなあと痛感する思い出である。

 

 

「ホリエモンとコラボ=切れ者」の可能性

ポッと出の出落ち芸人的ポジションだろうなんて、私も最初は思っていた。

でもゴリゴリの利権でズブズブに腐っているであろうNHKをぶっ壊すっていう、
なんとも小気味よい公約を掲げているものだから、少し期待もしていた。

どうせ無理だろうけど、この人が本当に国会議員になったら日本の世論も少しは動くかな、
くらいの小さなもの。

ところがホリエモン(この人の考え方が好きで本を結構読んでる)のYouTubeチャンネルに、
「NHKをぶっ壊す人」が出ているのを見て衝撃を受ける。

ホリエモンが一緒にいて、長時間話をしている…ということはかなりの切れ者に違いない。

そこから立花氏への私内部での関心が高まり、YouTubeや関連する党員の活動、さらに著書を
手に入れて読むようになっていった。その最初の本が本書となる。

 

この本は「立花孝志」という人物の戦いの記録

人というのは皆それぞれにドラマを持っているな、と改めて痛感したのがこの本の第一印象。

悪名は無名に勝る。

この信念によって、とにかく目立つ、意図的に炎上させる。
本書を読み進める中で、徐々に戦略的になる元・勤勉で純粋なNHK職員の姿に鳥肌がたった。

彼の存在、振る舞い、実績が、まるでフィクションのようなドラマティックさに満ちている。

発想の一つ一つを見ていくとそこまで奇抜ではなく、当たり前に思えること=常識的に正しい
と言えることばかりなのだが、それを実現できているというところにこの人の凄さがある。

選挙と政治の分離、お金をかけない選挙、ネットで知名度を上げる、選挙を格安広報活動と
認識して勝てない選挙にも出馬する。

さらにはネットを活用した政策への関わり方。
政治家本人の意思は一切関係なく、ネットで賛否を取り、党としてそれに従うという形。
インターネットという技術を活用し、直接民主制のようなことが実現しようとしている。

 

これら全て、長期的視点に立った戦略的な行動だったのだ。

本書はもちろん、公人である立花氏の影響力を増す事を目的として書かれた、という面も
あるのだろう。

しかしその要素を考慮しても、彼の主張する事(NHKをぶっ壊す=既得権益の解体)は、
幸福度の低い日本社会を大きく変えていく可能性を強く感じるものである。

まるで私が「N国党」の支持者のようになっているが、そもそも今のNHKは大嫌いなので、
支持するする理由は十二分にある。

そうしたバイアスがかかっているかもしれないが、自分が為してきたことや、活動の理由を
堂々と出版物として公刊できるところに、この人の真っ直ぐな性質が現れているのだと思う。

 

彗星の如く現れた(ように私には見えた)ということは…

占いとかをこういうゴリゴリに世俗的な世界に持ち込むのもなんか気が引けるので
急に有名になって影響力を持つ、という流れに少々違和感を感じることがある。

立花氏はこれまでにまさに血の滲むような苦労を乗り越え、必死に考えた上で長期的な
戦略に則って活動をしている。

一方で、そういう身の丈以上の活躍ができる時期(運勢に制限がない)というのが、
算命学でも指摘されている。

立花氏の生年月日が公開されていたのでネットで調べてみたら、やはり大運天中殺。

5年や10年スパンでの目標達成を目指している、という考えが、まさにこの天中殺期間が
開ける頃に重なるというのが、偶然というか、実は立花氏本人も知っていて
そういう計画を立てているのかもしれない。

そう思わせるほどに徹底的に根回し、計画を作っていく、そんな男に思える。
不思議な魅力を持った、時代を変えるキーマンになる日が近いのかもしれない。

 

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