どんな本でも大量に読める「速読」の本
宇都出雅巳 著
【決定版】速読ならこれ一冊で十分
読書家には切実な問題=”積ん読”
本を読めば読むほど知識欲が増し、書店に立ち寄っては数冊買い、
スマホをいじればAmazonを巡回する。
そして出来上がる積ん読の山。これはもはや宿命です。
この積ん読がホコリを被り、塩漬けにならないように、ひたすら本を読み進める毎日。
幾分か読む速さは早くなるものの、革命的とまでは言えません。
そこで登場するのが、「速読」。
本記事では、速読を身につけるために私自身が実践して速読ができるようになった方法を、
「どんな本でも大量に読める「速読」の本 」から引用しつつ紹介します。
速読ができるようになると言う根拠
速読ができるようになった根拠は、当ブログにて「温泉」カテゴリの書評が1日あたり
4〜5記事更新できている、と言うものになります。
記事執筆の速度はそこまで速くないので、この記事数が現状では上限です。
ただ本を読むだけなら1日30冊程度なら余裕で理解できます。
(ここでいう理解できるとは、本の要約ができる状態となります)
そんな可能性を秘めた速読方法を、ぜひ身につけましょう。
速読=速く読むこと?
速読とは、読んで字のごとく「速く読む」ことだと思われています。
しかし本当にそうなのか?
これは速読を身につける上で、しっかり理解する必要があります。
「どんな本でも大量に読める「速読」の本 」によると、速読できている状態とは、
【知識のストックがある状態】と言えます。
すでにその本の内容を理解するに足る知識を持っていると言うことですね。
それじゃ新しく知識を得たくて読む本は、速読ができないのか?というと、
ここがこの本の肝になるところです。
本書ではこれを【大量に繰り返して読む(大量回転する)】ことで解決しています。
誰でもどんな本でも速読できる
では、実際に「どんな本でも大量に読める「速読」の本 」から、具体的な速読トレーニングを
紹介していきます。
速読は「知識のストック」を読んでいる
速読は「知識のストック」により実現可能となる、と述べました。
これは関連分野や自分が詳しい分野であれば、ある程度は速く読めるとも言えます。
すでに知っている言葉や言葉の羅列は、見た瞬間に理解することができます。
文字の順番が入れ替わっていたり、誤字脱字があっても脳が勝手に補完して認識させて
いくため、いちいちつっかえることなく読み進めていけるのです。
ですが、ここで問題となるのは「未知の分野」に関する本の速読です。
その場合、補完するためのストックがないため、いちいちつっかえます。
ですのであらかじめ(理解できなくても)知っている状態にするために、その本の
「高速大量回転」で解決していきます。
この部分が、「速読をしている」と他者から見られる部分にあたります。
本の高速大量回転という読み方
本の大量回転とは、何度も何度も同じ本を繰り返して読み込んでいく、と言うことです。
従来の精読でも、繰り返して読むことの重要性は昔から言われ続けています。
しかし実際問題として、限られた時間の中で繰り返し精読すると言うのは困難です。
それに精読していては、初めの方に読んだことを忘れてしまい、繰り返し読んでもその
学習効果は期待できません。
そこで「高速」に、かつ「大量」に回転させると言う方法を行なっていきます。
高速大量回転の方法
高速大量回転は、従来の「本を読んで理解する」と言う行為を一旦手放す必要があります。
ここは読書習慣が長い人ほど抵抗があるかもしれません。
本を読まずに「見る」、これが鍵となります。
本を読むのが遅い人やじっくり理解しながら読むと言う人(私もそうでした)は、
わからないことが出てくると、そこで止まってしまうことがあります。
一つずつ、しっかり理解しながら読み進めたいんですね。よくわかります。
しかし、高速大量回転では、繰り返し読むことが前提なので、わからないところは
そのままにして、どんどん読み進めていきます。
すると、全体像を大まかに把握した上で2回目、3回目と読み進めていくので、
大抵の不明点というのはいつの間にか解決されていきます。
高速大量回転が済んだ後でもなお不明点がある場合には、すでに把握している本全体から
自分が詳しく知りたい箇所をピンポイントで精読すればOKです。
高速大量回転を進めていくステップ
では、実際に高速大量回転による本の速読を進めていきます。
ここでは、文字を読むときに「音」にせずに、ただ見て認識することを意識します。
まだ慣れない頃は、1冊30分で読むことを目指します。
キッチンタイマーはスマホで時間を測りながら読むと、良い練習になります。
- まずは2分程度で目次を10回転(文字を音にせず、「見る」ことが重要です)
- 次に5分程度で「はじめに」「あとがき」を10回転(ここまでで全体像を把握)
- 本文を15分程度で5回転(見出しなどを見るイメージ。本文を読まずに見る)
- 仕上げに気になったところを詳しく精読または5〜10回転
これで本1冊の内容が理解でき、かつ忘れずにあなたの血肉となります。
もう速読教室や講座は受けなくていい
このように、本書のやり方を実践すればすぐに速読が可能になります。
コツとしては、
- 文字を音にせず、つい読みたくなるのを我慢して「ただ見る」
- わからないことは飛ばして次に理解する、と思う
- 焦点を合わせようとせず、ぼんやり本全体を見るようにする
- ぼんやり認識したことに対して、相槌を打ちながら見る
といったことが私の経験上、挙げられます。
初めの数回転は本当にわけがわからない状態で進んでいきますが、不思議なことに
なんとなく、本の内容が「知っている感じ」になってきます。
そうなることを信じて、とりあえずまずは2分間で目次を10回見ます。
無意識領域を使っているのかはわかりませんが、この方法で理解できるんだという信頼を
持てない状態(疑っている状態)だと、なかなかうまくいきません。
これで速読できちゃうんだ!ってある意味アホになって信じ込むことも有効です。
さあ、あなたも速読してみよう
よく言われていることですが、こういう文章を読んだうちの10人に2〜3人しか、
実際に行動へ移さないと言われています。
速読に関しては、上記の4ステップでできてしまうため、行動へのハードルも低いものです。
本記事をお読みなってもし速読してみようと思えたなら、ぜひ身につけてください。
そして限りある人生の時間を有効に、濃密に過ごしてください。
速読してまで本を読もうとするあなたは、すでにそれだけで日本人の上位4%(月に7冊
以上本を読む人は4%しかいない)に入っているのですから。
【参考書籍】どんな本でも大量に読める「速読」の本 (本記事にて要約している本です)
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